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乳腺外科

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乳腺外科のご案内
自己検診の方法
乳がん検診 項目
マンモグラフィ検査とは?
マンモグラフィは痛いの?
センチネルリンパ節生検とは
手術の種類は?
化学療法
ホルモン療法

専門医師のご紹介

非常勤医 鈴間孝臣 乳腺外科 専門医
非常勤医
鈴間 孝臣
専門分野:乳腺疾患、下肢静脈瘤、甲状腺疾患
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乳腺外科のご案内

異常発見から治療までの流れ(フローチャート)

乳がんは進行が早く、早期発見が最も重要です。
早期発見のためにも月1回の自己検診または定期的な乳がん健診を受けましょう!! フローチャート
フローチャート
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自己検診の方法

(月に1回、生理後3日〜1週間の間でやってみよう)

自己検診チェック表
ダウンロードし、ご使用ください。
※資料をご覧いただくには「Acrobat Reader」(無償)が必要です。
  1. 鏡の前で腕を上下しながら目で確認します。
  2. 左右の乳房の形、色、大きさ、皮膚のへこみ、ひきつれなど異常がないかチェックします。
  3. 乳首がへこんだり、ただれていないかもチェックしましょう。
  4. 両方の乳首を乳をしぼるように軽くつまみ、血のような異常な液が出てないか調べます。
  5. 楽な姿勢で仰向けになり、調べようとする側の肩の下に枕やバスタオルなどを折って入れます。
  6. 右乳房を調べるときは左手の、左乳房を調べるときは右手の親指以外の4本の指の腹で、乳房の全体を押さえるようにして外側から内側へ少しずつずらし、硬い部分はないか、今までと変わったところがないか等を調べます。
  7. わきの下にもしこりがないかを調べます。
@鏡の前で腕を上下 A・B形、色、大きさ、へこみ、ひきつれなどないかチェック
C乳首をつまみ、分泌液がでないかチェック D・E・F 外側から内側へ少しずつずらしチェック。脇のしたにもしこりがないかチェック。

しこりや異常に気づいたときは、すぐに専門医による検査を受けましょう。

また、乳房のしこりが、すべて乳がんというわけではありません。 乳房にできるしこりの8〜9割は良性の腫瘍といわれています。 たとえ、乳がんであっても、早期に発見、治療をすればほとんどが治ります。

お一人で悩んだり、自己判断せず、専門医に相談しましょう。

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乳がん検診 項目

・問診 当院の人間ドックによる乳がん検診費用
5,250円
・視触診
・マンモグラフィ

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マンモグラフィ検査とは?

〜検査の流れ〜(当院では女性放射線技師により撮影いたします)

  1. 上半身の服を全部脱いで、検査衣を羽織ります。ネックレスははずし、髪の長い方はゴムで結んでください。
  2. まずは、上下にはさんで撮影します。
    台の上に右側の乳房をのせます。技師が、位置を合わせ乳房を引っ張りながら圧迫して撮影します。圧迫しているのは、10秒〜20秒くらいです。少しの間動かないでください。
  3. 左側も同様に撮影します。
  4. 次に、左右から挟んで右側乳房を撮影します。
    A、Bと同様に、技師が位置を合わせ、乳房を引っ張りながら圧迫します。
  5. 左側も同様に撮影します。

〜検査のときのポイント〜

乳房を圧迫するため、多少の痛みが伴いますが、肩の力を抜くと痛みは和らぎ、検査しやすくなります。圧迫する装置は、一定以上の圧力はかからないようになっていますので、ご安心ください。

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マンモグラフィは痛いの?

マンモグラフィの検査をする時、乳房を圧迫しながら撮影します。
乳房は、乳腺や脂肪、血管などの組織が立体的に重なってできています。
圧迫して薄く広げることで、重なりをできるだけ少なくすると、鮮明な画像を写すことができます。
また、乳房を薄くした方が、X線の量も少なくてすみます。
圧迫している時間は、1回の撮影で10秒くらいです。緊張して体に力が入っていると、 より痛みが強く感じられる方が多いので、できるだけリラックスして、力を抜いてみてください。

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センチネルリンパ節生検とは

乳がんは脇の下のリンパ節によく転移をします。
このため、脇の下のリンパ節を脂肪組織ごと広く切除する方法が従来からおこなわれてきました。これを腋窩リンパ郭清といいます。
すなわち乳がんの手術とは、一般的に乳房腫瘍の切除と腋窩リンパ節郭清の両方をセットでおこなうことを意味します。
しかし、脇の下のリンパ節を郭清すると、約10〜30%程度に腕のむくみ(リンパ浮腫といいます)が生じ、中には腕が2倍くらいに腫れてしまう方もいらっしゃいます。
実際に脇の下のリンパ節に癌が転移をしている確率は、しこりの大きさが2cm程度であれば20〜30%といわれており、 残りの70〜80%の方は無駄な治療を受けていることになります。しかし転移があるかどうかは切除してみなければわかりません。
そこで、できるだけ不必要なリンパ節郭清を防ぐという目的で、研究されているのがセンチネルリンパ節生検です。

センチネルリンパ節(「見張りリンパ節」ともいいます)とは、癌が最初に転移するリンパ節のことです。
センチネルリンパ節生検の方法は、手術の前にあらかじめ微量の色素を乳房に注射し、それをたよりにリンパ節を見つけて摘出するというものです。
摘出したリンパ節は病理検査によって転移があるかどうかを調べます。

病理検査の結果、そこに転移がなければ、それ以上遠くのリンパ節には転移の可能性が極めて低いということを意味し、 すなわちこれは手術時に広くリンパ節を切除(腋窩郭清)しなくてよいという大きなメリットがあります。

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手術の種類は?

術式 メリット デメリット
・乳房温存術
  乳房部分切除術
(日帰り乳がん手術を含む)
乳房が残る
身体へのダメージが少ない
乳房内再発の可能性がある
・乳房切除術
  乳房全摘術
乳房内再発が少ない 精神的ダメージが大きい
生活への影響が大きい
乳がんの手術は大きく分けて2種類の手術に分けられます。

乳房温存術(適応範囲)

  1. しこりの大きさが3cm程度
  2. いろいろな検査で、がんが周囲に広く拡がっていない
  3. 周囲のリンパ節への転移がないか軽度にとどまる
  4. 多発病巣がない
  5. 患者様が希望している

日帰り乳がん手術

乳房の手術は、あまり大きな手術ではないのです。
米国では医療費の高騰ということもあり、乳癌の手術の大部分が日帰り手術で行われています。
近年では麻酔薬の向上により、麻酔中は十分に眠っていても、手術後すぐに意識が戻るようなものもあるので 手術後しばらく休んでいただき、その日のうちに帰宅可能な手術も出来るようになりました。(全身麻酔は致しません。)
日帰り乳がん手術は静脈麻酔と局所麻酔の組み合わせで行い、手術中は痛みなし術後の痛みも軽度で、翌日からの職場復帰も可能です。 家庭・職場で多忙の方には最適です。 また、手術後心配な方は入院も可能ですので、医師に相談してください。

乳房切除術

乳房・脇の下にあるリンパ節を全部あるいは一部を取り除く手術です。

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化学療法

化学療法とは、抗がん剤によりがんを縮小させたり、増殖を抑えたりまた進行を抑える目的で使用します。
使用する時期によって目的が異なります。
  • 術前化学療法
    まず、抗がん剤によりがんを縮小させ、手術時に取り除く大きさを小さくすることができます。
    すると乳房温存術の可能なケースもあり、術後の乳房の変形も小さくなる可能性がある。しかし、効果が乏しかったときがんが進行してしまうというデメリットもあります。

  • 術後化学療法
    手術後、転移・再発を防止する目的で使用します。
    乳がんは早い段階で、全身にがん細胞が広がる全身病となるため、 全身に広がった可能性のあるがん細胞を、薬物を用いて破壊することは、再発予防のために非常に重要なのです。

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ホルモン療法

女性ホルモン(エストロゲン)の刺激により増殖する乳がん(「ホルモン感受性乳がん」もしくは「ホルモン依存性乳がん」)に対する治療法です。
乳がんの約7割がホルモン感受性乳がんといわれており、ホルモン療法の対象となります。

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